スピード矯正
確かに、一般的な矯正治療は長期間に渡って治療していくことが基本ですが、実は、歯科医療技術の進歩によって「短期間」で矯正治療を行うことが可能になってきました。
スピード矯正とは
スピード矯正とは「患者様が希望する期間」で治療を行うための従来の矯正治療と外科的な手術を組み合わせることで、治療機関を短縮することのできる治療方法です。
こんな方へおすすめ!
- ●矯正治療は時間も手間もかかるで嫌という方
- ●自分の歯は削りたくないという方
スピード矯正のメリット
①最短半年で矯正が終わることも!
一般的な矯正治療の場合、数年ほどかけて矯正していきます。マウスピースなどを使用した矯正の場合には約3年ほどかかると言われています。しかし、スピード矯正の場合には、最短で半年程度で治療が終了することもあります。スピード矯正は、通常の歯列矯正と比べて約1/2に治療期間を短縮が可能です。
②抜歯せずに治療できることも!
歯科治療技術の進歩により、これまで矯正治療では抜歯が必要であると言われた部位でも、抜歯をせずに 治療できるケースがあります。最終的には、抜歯するかどうかは治療箇所や状況によって変化しますので、一度ご相談ください。
③歯根吸収のリスクを軽減できる!
矯正治療を行うときにデメリットの1つとして 「歯根吸収」があります。 歯根吸収とは、矯正治療で用いるワイヤーの影響 で歯の根の先端が溶けて丸まってしまう現象のことです。スピード矯正の場合には、無理に力をかけずに済むため、歯根吸収のリスクを軽減する ことができると言われています。
スピード矯正の治療法
コルチコトミーとは
硬い骨である皮質骨を一部削除する治療がコルチコトミーという治療法です。このコルチトミーは、一度 切った骨というのは、回復すると以前の骨よりも強度は増すという自然治癒力を利用します。
この治療法は、まだまだ日本では一般的とは言えませんが、アメリカの矯正専門医では年間に数百ケース 行われているというほど一般治療で知られています。 治療時間は約1時間程度です。
ヘミオステオトミー・コルチコトミーとは
従来のコルチコトミーを発展させ、治療期間を短縮することを可能にしたヘミオステオトミー・コルチコ トミーという治療方法も存在します。
コルチコトミー手術で切除した骨の下に存在する海綿骨にヒビを入れます。その部分に矯正装置で歯を動 きやすくする治療法です。矯正装置の力と、自然治癒力の両方の力を利用することで、より一層、短期間 での治療が可能です。
よりスムーズに治療を行うために、インプラントを使用した治療を併用することが多く、従来の矯正治療 に要していた期間を半分から1/4に短縮することができます。 治療時間は約1時間半程度です。
※手術後は数日間、親知らずを抜いたときのように腫れることもありますが生活には支障ありません。
ピエゾパンクチャーとは
ピエゾパンクチャーも歯を支えているあごの骨に対して外科処置を行う治療法です。コルチトコミーなど の治療法に比べ、短時間(1回5分程度)で終了し、次の日も腫れが少ないことが特徴です。
インプラント矯正とは
アンカーインプラントと呼ばれるチタン製のプレート状の器具を、一時的に歯を支えている顎の骨の部分 に埋めこむ矯正法です。この治療方法は、上下の骨格のズレ等が大きい場合などに行うことが多くなって います。インプラントを埋めることで支点がきちんと定着し、効率良く、矯正装置で歯を動かすことがで きます。
当院としても、患者様の体への負担はかけずに治療を終了させたいと考えております。そこで、従来の治療法ではなく、小さなインプラントを埋めることで、通常の矯正治療のときよりも効率良く治療ができる ようになり、余計な外科治療を避けることができるようになりました。 また、当院ではインプラントセンターも併設していますので、安心してインプラント治療を受けていただ ける環境があります。